保呂羽山にある本殿は、古来より女人不参、鳥獣不食、鳴物禁止であった。
神楽殿は、弥勒堂、本宮とも呼ばれ、本殿に代わって巫女による湯立神楽、歌舞の祭事が行われる重要な建物であった。
桁行三間、梁間四問の切妻造で、前後に庇を付けた両流造の形式をとり、柱は全て円柱である。
柱上に舟肘木を置くなど構造的に簡潔な意匠で、東北北部では貴重な遺例として、昭和55年(1980年)1月26日国の重要文化財に指定された。
現在の建物は、平成2年からの調査と大修理により、江戸時代初期の現状に復原整備している。